あらすじ
要と美佐子という夫婦がいる。
セックスレスが原因となり、妻・美佐子は夫・要公認で、
別の男との逢瀬を重ねる日々。
二人は離婚を念頭に置きつつ、子供のことも考えると
踏み切れず先延ばしにしている。
夫婦から相談を持ちかけられた要の従兄・高夏は、
ぐずぐずと煮え切らない二人に呆れてしまう。
ある日、要は義父とその愛人・お久の淡路行きに同行する。
要はお久に惹かれる自分に気づいているのだが……。
谷崎潤一郎、中期の傑作中編小説を原作とし、
現代の夫婦が演じる、約100年前の夫婦の話。