私が、私と、生きていく。
「女性の10年間」を描く代表作、
新たに2020年版として復活!

脚本・構成・演出:上野友之(劇団競泳水着)
企画:榊菜津美(アマヤドリ)

「IN HER TWENTIES」

イン・ハー・トゥエンティーズとは?

「1人の20代女性が過ごす20歳から29歳までの10年間を、20代の女優10名で描き出す」というコンセプトで立ち上げた演劇作品。

2011年6月、初演。2013年には大阪/東京にて2都市ツアー公演。

また2014年には、ライトアイプロデュースとして、同じコンセプトの「30代女性版」である「IN HER THIRTIES」を大阪にて滞在制作。(関西在住の女優20名により2バージョンを上演)

そして2020年。
2011年の初演時に「20歳役」で出演した榊菜津美が29歳になった今年、新たに上演されるのが、「IN HER TWENTIES 2020」である。

Single Project
Single Project

TOKYO PLAYERS COLLECTION

トーキョー・プレイヤーズ・コレクション

上野友之が2010年に立ち上げたプロデュースユニット。略して「トープレ」。不定期に、出演者・スタッフに声をかけたりかけられたりして活動する。この度、六年ぶりに復活。

@Tokyo_Players

MESSAGE


Single Project

どんな作品も、その時、その人たちでなければ出来ないものだとは思うけれど、
この企画の「その時、その人たちじゃなきゃ」度合いもなかなかだ。

初演から約10年。
「20代の女優10名で、20代女性の10年を描く」というルールは変えずに、
新しい「IN HER TWENTIES」を創ることにしました。

複数の俳優で1人の人物を演じること、
1人の人物の数年間を定点観測的に描くこと、
は、特に真新しい発想ではない。
ただ、敢えて「20代」という年齢に限定し、
その年齢の当事者たちで、人物の10年間を立ち上げた上演には、
思わぬ発見や手触りがあった、と感じている。

現実世界で10年近い時間が流れ、社会も、一人一人の人生も、当然のことながら変化した。
この度の上演が、願わくば、
年齢に対する固定観念に囚われるのではなく、
「日常を生きていく」ということへの姿勢について、
一人一人が考えられる体験になれば良い、と考えております。

この企画を思いつき、上演した時は、自分も28歳~29歳(の男性)で、
よくこんな企画を実現できたな、とは思うけれど、「20代」の当事者ではあった。
それから10年。自分は38歳(の男性)。
正直、榊さんが声をかけてくれなければ、「またやる」とは想像できなかった。
ありがとうございます。

あと個人的な話ですが、会社で働いたりしていて、本格的に演劇をやるのは3年ぶり。
完全に、「安西先生…!! 演劇がしたいです……」状態なので、
20代キャストに安西先生が通じるか、ということも含め、
一生懸命、頑張ります。

どんな人たちと、どんな作品が創れるのか、とても楽しみです。
どうぞよろしくお願いします。

上野友之 Ueno Tomoyuki

1982年2月10日生まれ。北海道札幌市出身。脚本家・演出家。劇団競泳水着主宰。2003年、早稲田大学在学中に、劇団競泳水着を旗揚げ。以降、全作品の脚本・演出を担当。また、2017年より映像制作会社にてプロデューサー業務にも従事。現在は脚本家・演出家として劇団の内/外、演劇/映像を問わず活動中。映像的な脚本と繊細な人物描写、俳優個人の魅力をひき出す演出が特徴。特技は一喜一憂と後悔。


Single Project

IN HER TWENTIESで20歳役を演じた当時、私は大学3年生でした。
それから大学を卒業したり劇団に入団したり、その後の20代を忙しなく歩んできましたが、
時折「今はインハー(IN HER TWENTIES)でいうとあの子の歳かぁ」
と感慨にふけることがありました。

この9年間、上野さんに何度か遭遇する度に、
「私が29歳になったら、もう一度インハーをやりたいんです!」とお伝えしてきました。
初演の「20歳」が本当に9年分歳をとり「29歳」役をやる。
それを一緒に作るのが上野さんなら、絶対面白い演劇になると確信していました。

途中上野さんは会社員になられたりもしたので、
「実現できるのか?!」と勝手ながらハラハラもしました。

しかし今年の始めに、「今行動しないと、今後の演劇人生一生後悔するぞ!」
と奮起し、新年のご挨拶を言い訳に上野さんにご連絡したのでした。

そうしていろんなタイミングも合って、
新たなIN HER TWENTIESを実現できることになりました。
上野さんが演劇界への復帰作としてこの企画を快諾してくださった事に、
この場を借りて心からの感謝をお伝えします。

インハーの好きなところなのですが、描かれる1人の女性の十年間に、俳優10人分の人生が乗っかるように感じます。

わたし自身も俳優業をしていく中で、素敵な20代の女優さんにたくさん出会いました。
きっとこの後もたくさん素敵な方に出会います。

10人の俳優それぞれの20余年が加わって、どんな作品になるのか。
今からワクワクしています。

いま、ここでしか見られないIN HER TWENTIESを、どうか楽しみにしていてください。

榊菜津美 Sakaki Natsumi

1990年エクアドル生まれ、北海道釧路育ち。2010年より小劇場を中心に活動している。2013年アマヤドリ入団。所属事務所はGOENPRO。劇団外作品にも精力的に出演しており、近年の出演作品には、舞台:東京ノ演劇ガ、アル。『BAR女の平和』(2019年5月)、NHKオーディオドラマ:青春アドベンチャー『ぱきゅん』(2019年12月)などがある。2012年、佐藤佐吉演劇祭・石田リンクス賞俳優賞受賞。2016年、佐藤佐吉賞2016・優秀助演女優賞受賞。

新型コロナウイルス感染症に関しまして

「IN HER TWENTIES 2020」 は公的機関からのアナウンスを鑑みながら、コロナウイルス感染予防と拡散防止策に最大限取り組み上演を目指します。 対応の詳細は新型コロナウイルス感染予防と拡散防止策をご覧ください。また、ご観劇予定のお客様におかれましては※ご来場者様へのお願い※をご一読いただきますようお願い申し上げます。

@Tokyo_Players